昨年末から今年初めにかけて仕込んだ手作り味噌。味噌の様子を確認し、カビている味噌に対して、お手入れ&カビ防止対策をしました。今回はその様子をご紹介します。
本来なら仕込み後1〜2ヶ月で様子を確認したいところでしたが、気がつけば仕込み後4ヶ月経過し、かなりカビが生えていたものも…!
※以下、カビが生えた写真も登場するので、苦手な方は閲覧をお控えください。
手作り味噌にカビが生えていた時にとるべき行動
愛情いっぱいに仕込んだ手作り味噌。カビが生えていると「食べられないのでは?」と不安になりますが、大丈夫です!カビは大抵表面に生えているはずなので、その部分を取りのぞけば食べることができます。
初めて味噌作りをした方は、カビを発見するとゾッとするかもしれませんが、一呼吸置いて以下の行動をしましょう!
1. お手入れする
2. カビ防止対策をする
ちなみに、我が家はカビが生えやすい環境のようで、どの味噌にも大抵カビが生えます。「カビは生えるもの」と思っておくと気楽な気持ちで対応できますよ〜!
手作り味噌のお手入れ方法
今回私がお手入れする味噌はこちら。
左から2番目はカビが一切生えず綺麗でしたが、それ以外は黒カビや青カビ、白いもふもふのカビが生えています。今回は、カビが生えていた3つの手作り味噌たちをお手入れしていきます!
お手入れに用意するもの
私が手作り味噌をお手入れする際に用意するアイテムはこちらです。
・手作り味噌
・ラップ
・消毒したスプーン(写真は1本ですが、2本あると便利)
・食品用アルコール(もしくは、ホワイトリカーや焼酎など高アルコール)
・キッチンペーパー
お手入れの手順
1.消毒したスプーンでカビをすくう
仕込み後4ヶ月経過してカビがいっぱい生えていたお味噌は下の方までカビていたので、大きめにスプーンですくってあげます。
せっかく仕込んだ味噌が減ってしまうので「もったいない!」と思った方(ワタシモデス)!こうならない前に早めに気づいてあげましょう…
2.別の消毒したスプーンですくった部分を平らにならす
3.フチについた味噌を消毒したキッチンペーパーで拭き取る
4.食品用アルコールを表面に吹きかけ、空気が入らないようにラップをして完成
私は一度お手入れをしたら、次開けるときは食べる時。発酵も進んでいるため、ほぼカビが生えずに(生えても少量で)済みます。それでも時々は様子を確認する方がベターです!
手作り味噌のカビ防止対策
なかなかがっつりカビが生えた味噌もあったため、念には念をとカビ防止対策もしました。カビ防止対策はいろいろな方法がありますが、今回は3つの味噌をお手入れしたので、3種類のカビ防止対策を実施しました。
1.重石代わりに塩をのせる
袋に入れた塩をのせます。直接塩を振って蓋をする方法もありますが、塩分濃度に多少なりとも変化があるのが嫌で、私はこの方法を取っています。塩は腐敗菌の繁殖を防ぐ効果もあります。
2.わさびをのせる
ラップの上にそのままチューブタイプのわさびを絞ります(本来なら生のわさびを置きたいところですが、なかなかないため)。これは、私が初めて味噌作りをした時に教えてもらった方法ですが、手軽なのでお気に入りです。わさびの成分が抗菌作用として働きます。
3.酒粕でフタをする
酒粕で空気が入らないようにぴったりフタをし、ラップをかけます。味噌の腐敗は空気がある(好気性)環境で起こりやすいです。酒粕フタは、空気がない(嫌気性)環境を作るのにぴったりです。
味噌の熟成期間を終えたら、この酒粕を取り除いて出来上がり。フタにした酒粕は、漬け床にも使えるとのこと!味噌自体にも酒粕の風味がうつるのかなど、出来上がりの変化にも期待しています。酒粕フタは、今回初めてのチャレンジなので、出来上がりの様子はまたレポートします。
味噌への愛がプラスされ、出来上がりがますます楽しみになる味噌のお手入れ。ちょっぴり面倒かもしれませんが、この工程を愛でながら、冬に仕込んだ味噌を確認してない方はぜひチェック&お手入れをしてみてくださいね!