手作り味噌の食べ頃はいつ?

手作りしたお味噌。せっかく時間をかけて作ったのだから、最も美味しい時期に食べたいですよね。「手作り味噌の食べ頃はいつなの?」というご質問をよくいただくので、発酵マイスターの私が判断する3つのポイントをご紹介します。

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手作り味噌の食べ頃は3つのポイントで判断!

一般的な米味噌(甘口を除く)は、最低でも仕込んでから6ヶ月は食べずに我慢しましょう。

6ヶ月経過後の食べるタイミングは、分量や熟成環境でも異なります。以下の3つで判断します。

  1. 香り

1.色

仕込み時は大豆の色ですが、熟成が進むと、赤褐色〜茶色のような色合いになります。

2.香り

熟成が進むと、封を開けた瞬間に味噌の香りがふわ〜と広がります。

3.味

仕込み時に味見をすると、塩そのものを食べている感じですが、熟成が進むと、大豆の旨みや麹の甘みが感じられる味噌本来の味わいになります。

左:6ヶ月熟成味噌、右:11ヶ月熟成味噌

上記ではよく流通されている味噌の色、香り、味をご紹介しましたが、長期熟成させた味噌が好きな方は、さらに熟成させても問題ありません。ただし乳酸発酵して酸味やアルコール臭が出てくる場合もあるので、様子を見ながら食べるタイミングを決めると良いでしょう。

夏を越すとグッと美味しくなる!

お味噌は寒仕込みといい、冬の時期に仕込むと、雑菌が少なく安定した状態でゆっくり発酵していきます。そして、気温が高い夏の時期を迎えると、発酵が一年の中で一番進み、色は赤褐色になり、大豆の旨みたっぷりの味噌らしい味わいになります。

実は、昨年の12月に私が仕込んだ手作り味噌(その様子はこちら)は、待ちきれずに一度夏を越す前の8月に開けてしまいました。食べてみると、塩っ気があり、ちょっと味噌っぽさが欠けていたので、熟成し直すことにしました。

8ヶ月熟成した味噌。表面は茶色でしたが中は山吹色。

そして、11月頃に再度食べてみると、味噌らしい味わいに!やはり、暑い夏を越し、涼しくなってきた秋・冬頃にになると、材料が馴染み、大豆の旨みや甘みが出てきます。

8月に熟成し直す時に容器を変えてしまったのですが、上の画像と同じ味噌です

上記で紹介した3つのポイントを意識しながらも、自分が「美味しい!」と思った頃が、最も食べ頃!ぜひ、手前味噌の変化を楽しんでみてくださいね。

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